日本栄養改善学会 近畿支部について
本支部会は、滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、兵庫県に所属する特定非営利活動法人日本栄養改善学会会員をもって構成しています。
支部長 挨拶
2024年4月1日より,日本栄養改善学会近畿支部の第6代の支部長を拝命いたしました 滋賀県立大学大学院の辰巳佐和子と申します。
日本栄養改善学会近畿支部は,本学会最初の支部組織として2002(平成14)年に設立されました。2府4県に700名を超える会員で構成されている大きな支部となります。歴代支部長先生方および会員の先生方のご尽力により,支部活動は活発であります。最近の近畿支部学術総会では,教育講演,シンポジウム,ランチョンセミナーなどの他,学術団体としての活動状況を表す一般演題も多数出題されています。また,未来を担う世代への研究推奨を通じた裾野の広がりを目指して,若手を対象に優秀な発表に対する表彰制度を実施しております。
また,実践栄養活動の第一線で活躍する管理栄養士等を主な対象に,日常の業務の客観的な評価と質的向上を図り,さらに研究レベルまで引き上げる能力を育成する目的で,支部主催の実践栄養学研究セミナーも全国の9支部中で最初に開催しており,その成果を学会等で発表なされています。さらに,地域の皆様を対象に,健康の保持増進や疾病の予防や治療に結びつく望ましい食生活の普及啓発を目的とした公開講座も実施しています。ようやく新型コロナウイルスの感染拡大がおさまり,近畿支部会では2023年よりコロナ禍で滞っていた対面での講演会やセミナーなどを復活しています。対面ならではの企画を今後も充実させ,支部の活動の活性化につなげたいと考えております。
2024年4月より健康日本21(第三次)がスタートします。「全ての国民が健やかで心豊かに生活できる持続可能な社会の実現」というビジョン実現のため,基本的な方向を①健康寿命の延伸・健康格差の縮小,②個人の行動と健康状態の改善,③社会環境の質の向上,④ライフコースアプローチを踏まえた健康づくりの4つとなっており,栄養学と健康科学に関わる実践的な調査・研究・活動はこの全てに密接に関わります。近畿から人々の健康増進と疾病の予防や治療に寄与するよう,みなさまと一緒に取り組んでいきたいと思います。何卒よろしくお願いいたします。